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四国八十八ヶ所巡礼について

お遍路・四国八十八ヶ所とは?

お遍路とは、祈願の目的で、四国の弘法大師空海の霊場八十八箇所を巡り歩くことをいいます。一番札所霊山寺から順番にまわって、最後の大窪寺が八十八札所になっています。最後までまわると、結願、満願といいます。

八十八ケ所の霊場は人間の煩悩の数から来ているとも、男42歳、女33歳、子ども13歳という厄年の合計の数字から来ているとも言われています。菅笠に書かれている「同行二人」の文字は、弘法大師と二人旅という意味で、一人旅でも心の支えになるようにという意味があります。

道中には「お接待」という習慣があり、地元の人が一晩の宿や食事を提供してくれる場合があります。
接待は遍路に対する布施行で、自分の代わりに参拝してもらうことで、功徳を積むことができるとされています。
接待を受ける際には、「南無大師遍照金剛」という宝号を三度唱えて、納札を手渡すようにします。

同行二人とは

遍路修行をしているとき、常にお大師さま(弘法大師)と共にいるということです。
四国遍路の場合は、その象徴として、金剛杖がお大師さまそのものとされています。 遍路修行者は複数人であっても、個人とお大師さまの同行二人であります。

お遍路の正装について

白衣

昔は険しい遍路道の道中でいつ亡くなってもいいようにという「死装束」の意味がありました。本格的な場合は、白衣の中も含めて白装束を着ますが、今は洋服の上から白衣を着ることが多いです。
ご自身が着るための白衣とは別に、御朱印をいただき亡くなった際に棺桶に入れてもらうための白衣を用意する方もいます。

輪袈裟

お経を唱える時の、最低限の法衣で、袈裟を簡略化したものです。
もともとお遍路を巡る際には法衣を着るものとされていたので、参拝の作法として身につけるべきものと言われています。白衣は着用しないけれど輪袈裟だけはつける方もいらっしゃいます。お参りの道中での食事やトイレの時には外します。

金剛杖

歩きにくいところの手助けになる杖ですが、そういう実用的な意味とは別の意味があります。
お遍路において金剛杖は「お大師様の化身」と言われており、杖を持ってお遍路をすることは弘法大師と共にお遍路をする、という意味合いがあります。また、金剛杖のカバーを外すと卒塔婆のような形をしています。それは、白衣の際にも説明しましたが、厳しい遍路の道中で亡くなった時のために金剛杖をお墓として持ち歩いてるということです。

参拝方法

山門(仁王門)前で合掌、一礼
手洗い所にて手を洗い、口をすすぐ
本堂に献灯、献香し、納札を納め拝礼し、お経を奉納
大師堂にて本堂と同じ手順でお参り
納経所で納経を頂く。 判衣、納経軸がある場合は一緒に頂く